リミーニングコーチングをしているクライアントさんののりこさん(仮名)との個人セッションで、以下のような相談がありました。
さぁ、そんなのりこさんでしたが、セッションをした人からは、「お金払うので継続してセッションしてください!」とお願いされたりしています。
いったい何のために、発信しても反応がないという、望まない現実を起こしていると思いますか?
結論から言うと、90分のセッション後、「反応があると困る自分がいました!そして私の使命や役目がわかりました!すごくスッキリしました!やっていきます!」と反応がなくても、これを続ける意志を持てたそうです。
なぜそうなったのか?
今日はそれをシェアします。
本記事の内容
・コーチングに自信がないマインドセットとは?
・コーチングで自信を持てるマインドセットの書き換え
こちらについてお伝えします。
コーチングに自信がないマインドセットとは?
さて、今回ののりこさん。
何のために、発信してるのに人に反応させないということをしていると思いますか?
望む現実があるのに、望まない現実を人が起こす時、それは、潜在意識や無意識が望まない現実を望んでいるから起こしている場合があります。
本当は大好きな人で、たくさん色々話したいのに、その人を目の前にすると、話せない、むしろぶっきらぼうにしてしまう。
コレなんかいい例ですね。
潜在意識は、断られることや嫌われることは最悪中の最悪で、それはどうしても避けたい。
そんな設定がされていると、望みであり大好きな人と話すことよりも、それによって、嫌われたり断られたりすることを避けなければならないから、話さない方がマシという無意識行動をとってしまう。
アマノジャクみたいになってしまうのです。
今回の例も、発信して反応がほしいのに、反応させない現実を作っています。そこを紐解くと、真の課題と道が見えてきます。そのポイントは2つです。
・コーチングによって避けたいマインドセット
・避けたいマインドセットの真の課題
これらがあるから、『望みを実現しない望み』を現実で採用してしまってます。
コーチングによって避けたいマインドセット
避けたいマインドセットの真の課題
そしてこの避けたマインドセットの真の課題は、どうしてそもそも、『相手を責めている感じ』がするのか?そしてそれはどうしてダメと思っているのか?ここにあります。
ようは、『自分の考えを伝える』という介入がのりこさんにとっては、すごく嫌でダメなこととなっているのです。
でも人はオギャーと生まれて、『自分の考えを伝える』ことはダメなことと思っている子は一人もいません。
自分の人生経験のどこかで、『自分の考えを伝える』ことはダメと意味づけしてしまった体験があるはずです。
こののりこさんの体験は、お母さんとの記憶でした。
お母さんに尋問のように、「ああしなさい」「こうしなさい」と小さい頃言われ続けたそうです。そして、人生を振り返るとお母さん以外とも、仕事や友人関係で、『自分の考えを伝える』という部分でたくさんの問題や嫌な思いをしてきたと言われてました。
つまり真の課題は、『自分の考えを伝えることはダメ』ということ。
そしてそれは、自分の考えを伝えるということは、「ああしなさい」「こうしなさい」という命令のようなものだからという意味づけをしていたからでした。
さぁ、リミーニング(再意味づけ)の出番です!
『自分の考えを伝える』ということには、ダークサイドとライトサイド、光の記憶と闇の記憶というものがあります。
のりこさんはダークサイドの闇の記憶を採用して今生きています。でも、ライトサイドの光の記憶を採用すれば、それはゴロっと変えられます。
その変え方がわかったのでシェアしますね。
コーチングで自信を持てるマインドセットの書き換え
この真の課題をクリアするには、2つのダークサイドの突破と、ライトサイドに移り変わるための自分の課題と使命を取り戻す必要があります。以下の3つの流れでのりこさんは突破しました。
・相手の価値の言いなりになるマインドセット
・相手の価値を否定するマインドセット
・相手の価値を受け止め自分を伝えるマインドセット
『自分の考えを伝えることはダメ』という意味づけは、実は『小学生のおかし事件』にありました。
そしてその記憶のダークサイドからライトサイドに書き換えることで、上記の変化が起こりました。
相手の価値の言いなりになるマインドセット
のりこさんが小学校1年生の時、大好きな友達3人と家で遊ぼうとした時、みんなで一緒にお菓子を食べた楽しい時間を過ごしたいと思いました。
でもいつも自分の家では、友達が来た時お菓子をふるまうことがありませんでした。
その日、のりこさんはお母さんの財布からお札を一枚抜き取り、みんなと一緒にお菓子を買いに行き、みんなの好きなお菓子を買ってもらって、みんなで食べたらいいと思い、その行動を実行しました。
お菓子を買うのも楽しくて、少し食べながら家に帰ってきました。
すると、お母さんが「そのお菓子どうしたの!!」とものすごい剣幕で怒ってきました。
後でわかったことですが、お姉ちゃんがおばあちゃんに告げ口し、おばあちゃんは「あんたの娘があんたの財布からお金を抜き取ったぞ」と伝えていたのだそうです。
あまりにもすごい怒りように、友達はみんな逃げるように帰り、のりこさんも固まって何も言えず、ただお母さんの怒りの声を聞きました。
「あなたのやったことは泥棒だよ!」
「こんなことするのは家の子じゃない!」
お母さんの考えを一方的にぶつけられ、何も言い返せませんでした。
のりこさんの心の中の声は、「どうしていけないの?」「友達みんなとお菓子を食べたらダメなの?」「お母さんはどうして怒ってるの?」という感覚だったそうです。
そして本当は、それを伝えたかったけど、お母さんが怖くて何も言えず、そこからしばらく口を聞いてもらえなくなったそうです。
そしてそこから、お母さんはのりこさんに対して『尋問』するかのように、「ああしなさい!」「こうしなさい!」「これはやったの!?」と言うようになり、『必要以上に自分を追い込む』ことをしてくるお母さんは、自分のことを一切聞いてくれない人だと思い込むようになりました。
そしてさらには、友人関係や仕事関係や恋愛でも、人に一方的に責められるようなトラブルや問題や嘆きが、人生においてたくさん起こりました。
それは、
『自分の考えを伝えることは人を責めることだ』
『私は自分の考えは伝えられない聞いてもらえない』
この2つの意味づけが、その現実を作りました。
一方的に自分の考えを怒りの感情で伝えるお母さんを見て、自分の考えを伝えることは責めることと思い。
お母さんに何も言えなかった経験から、自分の考えは伝えられないと思い、そこから他の人間関係でも、自分の意見を言わないから、コミュニケーションでトラブルがたくさん発生するということが起こりました。
相手の考えに対して言いなりになり、何も言えなかった。
これが、自分の意見を言うことは相手を責めることになり、それは最悪なことだから、自分の意見を言う介入するコーチングをしない自分を作るために、発信で反応を起こさせないことをしていた。
そこが繋がりました。
でもこれ、のりこさんの使命です。
のりこさんはお母さんのおかげで、あるすごい力を手に入れました。
それは、言いたいことが言えない、伝えられてないということが、人を一目みるとわかる力を手に入れました。
そして、現在は言いたいことを言えない弱い立場の人を救う、福祉の仕事と、言いたいことを言葉に表現する筆文字講師の仕事をしています。
つながってるんです。
『自分の考えを伝える』
それを伝えていく使命があるようですが、でも実はこのままだとダークサイドの世界にいます。
『自分の考えを伝える』のは相手の考えの言いなりになることじゃないです。
そこで、メモリーリミーニング(過去の記憶の再意味づけ)を行いました。
相手の価値を否定するマインドセット
お菓子事件を、本当ののりこさんになってやり直していきました。
そして、お母さんがすごい剣幕で怒ってきた時、のりこさんはこう言いました。
「みんなでお菓子を食べながら遊びたかったのよ!」
イメージの中で、怒るお母さんにそれを言いました。
一見、『自分の考えを伝える』ことできているように思いますよね。
しかしその結果どうなったか!?
「だったら勝手にお母さんのお財布からお金とっていいと思ってるの!?何考えてるの!!?」
とさらにお母さんが怒ってしまいました。
『自分の考えを伝える』ことは、ただ、自分の考えを言うだけではどうやらできないことが、ここでわかりました。
相手の考えの言いなりになることでもなく、
自分の考えを言うだけでもない、
ライトサイドへの道は、この2つのかけあわせでした。
相手の価値を受け止め自分を伝えるマインドセット
のりこさんの話の中で、お母さんはしきりにこう言ってきていました。
「あなた本当にわかったの?」
実はこれが、ライトサイドに行く大きなキーとなりました。
この答えに、のりこさんはしばらく考えると、
はい。ここが大きなポイントとなりました。
そこでこんなことをやってもらいました。
おそらくお母さんは、怒りという感情を出してまで、のりこさんに大事なことを伝えたかったのに、のりこさんはわかったフリをし、その場から逃げようとしていたから、必要以上に伝えたんだと思います。
そして、お母さんの中でも、この子は分かったフリをするから、「伝える時は必要以上に伝えなきゃ」という思い込みができたと推測します。
そこでこれをやってもらいました。
「お母さんが言いたかったことって、お財布から勝手にお金を取ることはダメなことでやってはいけないことってことだよね?ごめんなさい、それは私はわかりませんでした」
のりこさんはお母さんにそう言いました。
するとお母さんは、少し安堵な様子で怒りも収まり
「それは泥棒と一緒で、悪いことだから今後は絶対しないでね」
そう言ってきました。
なんかお母さんの様子が変わったのです。
そこで、そのタイミングでのりこさんに自分が思っていたこともちゃんとお母さんに伝えてもらいました。
「お母さんの伝えたいことわかりました。ありがとう。私はね、いつも遊んでくれてる友達に喜んでほしくて、一緒にお菓子を食べて楽しく遊びたいと思ってやってしまいました。できたら友達が家に遊びに来た時は、友達みんなでお菓子を食べれるようになりたいの」
今度は自分の意見をお母さんに言いました。すると、
「少しはおやつのことも考えるわ」
お母さんがそう言いました。
すると、のりこさんはもうビックリした顔でしばらく固まってました。
これが、『自分の考えを伝える』ライトサイド、光の力です。
相手の考えの言いなりになることでもなく、
自分の考えを言うだけでもない、
相手の話を聞き、
「お母さんに言いたかったことってこういうこと?」と、
相手が伝えてきたことを復唱して、相手に確認を取る。
これによって、相手は人に自分の話が伝わったと理解します。
そしてそこでようやく、
自分の意見や考えを伝える。
すると、ようやく相手に効く耳が生まれ、
自分の考えを伝えることができる。
これが『自分の考えを伝える』力だということがわかりました。
のりこさんが言いました。